井上こどもクリニックを受診されたお子様とご家族の皆様へ 

指先からの毛細血管採血検査の方針と得られた結果の研究活用についての説明 

はじめに

指先からの採血(毛細血管採血検査)は、腕などからとる静脈血採血より痛みが少なく短時間に採血が行える利点から全国的に普及しています。当院では、開院以来、主に発熱したお子様を中心に不要な抗菌薬投与を避けること、および重症感染症や川崎病などを見逃さないことを目的に、家族の皆様の了解を得たうえで毛細血管採血検査を積極的に行ってきました。
しかし、毛細血管採血検査の精度や解釈、活用法などについてはわからないことが多いのが現状です。例えば、毛細血管採血検査によって知ることができる白血球数やCRP(炎症反応の目安)がどの程度静脈血採血で得られた結果と一致するのか、紹介先の病院の結果を反映しているのかなどはよくわかっていません。
毛細血管採血検査を行うと、白血球数やCRP以外に、ヘモグロビン値(貧血の目安となります)や赤血球の大きさ、血小板数やその大きさなどの値も知ることができます。ご本人の診療に直接関係しない場合にはそれらの結果を説明することはありませんが、それらについても、検査の精度や意義などについて定まったものはありません。
診療情報(当院のカルテの記載内容、紹介先病院からのお返事)と毛細血管採血検査結果について検討を重ねることができれば、この診療所でも、また他の施設でも、今まで以上に毛細血管採血検査の結果が正しく評価でき診断がより正確になると考えています。

研究利用に関する基本方針について

毛細血管採血検査の結果を診療情報とともに医学研究に利用するときは、個人情報の保護を厳守します。個々の研究は、臨床研究の倫理指針など様々な法規・規範を遵守し、学会等の倫理委員会等で審査承認を受けてから行われます。

想定される医学研究と結果の公開について

医学研究には、検査項目の正確性や意義を検討する研究、病気の特徴を調べる研究などが含まれます。その結果は、学術雑誌や学会などで公表されますが、その際、個人を特定できる情報は一切公表されません。

同意について

医学研究への利用について同意いただけない場合は、不同意確認書に署名し、受付にご提出してください。不同意確認書の提出がない場合は、同意いただいたものとさせていただきます。不同意確認書を提出されても、お子様の診療に何ら影響することはなく、診療上の不利益をこうむることはありません。
小さいお子様の受診が中心のため、保護者の方にご判断いただいておりますが、のちにご自身で判断できる年齢になり、ご本人からのお申し出がありましたらその意思を尊重させていただきます。
不同意確認書は、外来受付近くに常備しております。また、ページ最下段「不同意確認書 PDF版」からダウンロードできまます。
ご不明な点がありましたら当院まで(048-580-6022)までお問い合わせください。  

井上こどもクリニック院長 井上 佳也

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